春の嵐、一雨ごとの暖かさ 春寒しだいにゆるみ 季節の移ろいを表す春の言葉
野や山もうっすら紫色に
紫色いや利休鼠と申しましょうか
利休鼠とは桑色白茶と言われる緑がかったねずみ色を指しますが
鶯色、鶯茶、利休柳、遠州鼠、梅鼠、牡丹鼠、老竹色、若草色、萌黄色、柳葉色、
「鼠」が色を表す言葉として多く使われるのは天然染料で染めていた時代、渋いねずみ色がもてはやされた所以のようです
それも「鼠」を使う色は春をあらわす言葉に多いようです
幾度となく重ねあう深みある色を、生活に垣間見る季節の移ろいに託して表す色言葉
すみれ色、藤色、ボタン色、山吹色・・・
いやライラック、ラベンダー、マゼンダ、レモンイエローのほうがお好みかしら
最近はこうした横文字言葉も充分市民権を得ているような気が致します
それにしても先人たちの奥ゆかしい、それでいて的を得た豊かな感性にはついついうなずいてしまいます
春ほど色言葉でお遊びできる季節はありません
あなたもあなた色 連想してみては
さくら墨、さくら鯛、桜もち、さくら茶、花より団子 失礼いたしました
正井惠子